12/10/2015

タッチキーパッド実験 (TI MSP430 Launchpad)


以下の実験結果報告をいただきました。

 

タッチキーパッド実験 (Touch Keypad and TI MSP430 Launchpad)



次に示す実験回路ならびにソフトウェア構成によって 4×3 Key Pad Atmel AT42QT2120 制御実験を行いました。

 

AT42QT2120(以下本 IC)にて初期設定立ち上げを行う際に、ただ単にリセットを行うだけでは肝心の/CHANGE出力信号がアサートされっぱなしとなる問題(失敗)に遭遇しましたが、適当な空読みを加えることでこれを解決しました。

また本 IC へのパラメータ設定を概略検討しました。その結果、4×3 Touch Key Pad の通常スイッチ動作を検出でき、普通の使用感を得るにいたりました。



ちなみに、さっそく水で濡れた指でたしかめたところまったく変わりないスイッチング感触を得ることができました。手袋をはめた場合、薄手の木綿手袋のとき、かろうじて検出されるかされないか、という程度でした。それより厚手の手袋では全く無反応という具合です。(もちろん、ある閾値設定の場合の一例です)。これら結果から、要するに Pad 電極部における静電容量変化ΔC が有るか無いかにつきる由、原理通りの結果であるに違いないとの感触を得たところです。


 
 

AT42QT2120 初期設定時に発生した問題


IC はパワーオン後、I2C インタフェースからリセットコマンドを投げて初期化し、しかる後パラメータ設定、閾値設定などを行います。ただ不注意に、それだけではうまく動きませんでした。すなわち肝心な出力信号/CHANGE がアサートされっぱなしになってしまい、以降うごきがとれなくなってしまうという現象です。データシート上に記述されている CHANGE 信号のこと注意深く読まずに、『リセットが終わって初期設定すればふつう動くもの』という感覚にとらわれていた。
 

本実験ではリセットコマンド後、次を加えることによって/CHANGE アサートを開放出来るに到った次第です。
充分な間(500ms)を取って、
status バイトの空読みを行う
 
Power-On後、アサートに始まる/CHANGE信号は理解困難な開放アサートを2回繰り返しています。
その後 status 空読み実行後に開放されました。 )(動作は出来たが)いったんアサートに落ち、また回復する不安な例(待ち時間=300ms)
 
 
IC のデータシートではリセットコマンド記述として下記があります。
2.8.2    Soft Reset
The host can cause a device reset by writing a nonzero value to the Reset byte. This soft reset triggers internal watchdog timer on a 125ms interval.
After 125ms the device executes a full reset.
The device NACKs any attempts to communicate with it for approximately 200ms after the soft reset command. Communication can begin as soon the /CHANGE line is first asserted.
Note:  
The device can process a Soft Reset command while in Power Down(LPM=0)mode, causing a chip reset. ヲッチドッグタイマーとの関係など理解しづらいです。
パワオン後、アサートに始まる/CHANGE 信号が理解困難な開放アサートを 2 回繰り返しているのは同じです。その後 status 空読み実行後に開放されるがいったんアサートされ、その後開放に至る。その後の IC 動作としてはOKでしたが。リセット後の待ち時間不足のような感じを表しています。
なお、上の Note 記述の件。デバイスはパワオン後 LPM=1 がデフォルトのはずであり、LPM=0 に戻して/戻さないで、を試してみましたが、結果 LPM=0 に戻さないでも動作できました。
 

 
 

 

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